アラキドン酸イメージ

DHAとアラキドン酸

DHAとアラキドン酸は、ともに脂肪酸に分類されます。
その脂肪酸の中でも常温で固まりにくい不飽和脂肪酸に属し、さらに体内では合成されない必須脂肪酸の一種に分類されています。
必須脂肪酸というのは、きちんと食事などで補う必要がある栄養成分のことです。
両者とも、人間の体の構成を司る大切な役割を担っており、全身に存在する成分です。
そして、母乳にも多く含まれていて、赤ちゃんの脳や体の発達を助ける重要な栄養素となっています。
アメリカで、DHAとアラキドン酸の含まれた粉ミルクを飲ませて育てた乳幼児と含まれない粉ミルクを飲ませて育てた乳幼児の運動と精神の発達を比較した研究があります。
その研究では、DHAとアラキドン酸の含まれた粉ミルクを飲んで育った乳幼児の方が発達度合の指標が高いという結果を得ています。
また、アラキドン酸には、記憶を司る海馬の働きを維持する力と発達させる力があります。
そして、DHAには、脳細胞を活性化させる力があります。
ですから、この両方を一緒に取ることで、脳の活性化に繋がり、よって海馬の働きも強くなります。
このように2つの成分の相乗効果が得られるのです。
乳幼児の脳の発達に大きな役割を担い、その後の脳の活性化にも欠かせないDHAとアラキドン酸を毎日の食事の中で、肉、魚とバランス良く食べることが脳を元気に維持することに繋がります。